カプエス全国大会
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- んじゃ、昨年のカプエス全国についていってみようか。これは俺も出たからけっこう絡めるね
- ウメハラ
- そーだねｗ で、どのへんから話してくの？
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- そうだなぁ…最初の頃って俺、バイトが忙しくて情勢とか分からなかったけど、どんな感じだったの？
- ウメハラ
- 最初は柏木（※1）とか身内と結構やってたね。あぁ…そういう意味では久しぶりに仲間内と一緒に目指した全国大会だったかもね。セイヴァーもZERO3も1人で頑張ったって感じだったからね。前の章でも「全国はこれでいいんだ」って話をしたけど、仲間内でやってたからこそ「リュウ＆ガイル」を使い続けられたってのはあるかも。これがもし秋葉で1人でやってたらキャラは変わってたよ、たぶん
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- ほほう、それはなぜ？
- ウメハラ
- ずっと「リュウ＆ガイル」でナコルルの相手するのはバカバカしいからね。結局…価値観が違うから。リュウとかガイルを使い続ける価値を仲間内は分かってくれるじゃん。「やっぱガイルとリュウだよね」みたいな。実際みんな使ってたしね。けどナコルルみたいに価値観が「勝つ」だけの敵を相手するとなるとバカバカしくなるでしょ。ガイルは残したかもしれないけど、リュウはキャラ変えしてたかもね
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- 価値観かぁ…確かに感じる時はあるなぁ。んじゃカプエスのやり込みは他の全国と比べてどうだった？
- ウメハラ
- ZERO3に比べたら全然やらなかったね。キャラも最初から最後まで変わんなかったし、そんなに苦労はしなかったと思う
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- そうだよなぁ。出る前からみんなウメハラは「リュウ＆ガイル」だろって言ってて実際そうで、そのまま大会も勝ったっていう、なんかすごい流れだよな
- ウメハラ
- そうだね、普通は理想と現実の差っていうのは絶対あるんだけどね。カプエスではきれいに理想通りになったね。それっていうのはつまり…
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- あー、なんだかデカイこと言いそうなんでこの話はこの辺でｗ
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（※1/柏木）
行動をよくともにするプレイヤー。ZERO3、カプエスなどで有名。
VSナコルル
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- んじゃ、次は全国予選後に隠しキャラのナコルルが発見されて、代表者の多くがナコルルにキャラ変えしたじゃん？ それについてはどう思う？
- ウメハラ
- とりあえず、みんな勝ちたすぎだよね。あの時期にナコルルにキャラ変えするってそれ…全然自分を信じれてないと思うんだ。もしナコルルの同キャラ戦がメチャメチャ奥が深い言うんだったらわかるけど…。俺はあの組み合わせ全然自信ないからね。それでも彼らがナコルルを使ったっていうのは均一化を図ったってことじゃん。それって負けたら悔しいし、勝ってもあんまり嬉しくないんじゃないかな？ ナコルルに勝たせて貰ったっていうか…
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- 確かに俺も「ナコルル使って負けたら絶対後悔するだろうなぁ」と思って諦めたからね
- ウメハラ
- 何事もバランスだと思うんだよね。ナコルルって例えるなら超硬くて重い鎧だと思うんだ。頑丈だけど自分も動けないじゃん、みたいな
勝ちたすぎ
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- そうだねー。重くなるのが心理的なものだけに分かりにくいとは思うけど、確かにあるなぁ
- ウメハラ
- 結局表面的なモノしか見てないからそうなるんだけど、やっぱ一言で言うなら「勝ちたすぎ」だね。そんなこだわりを捨てて勝ちたい勝ちたいと思ってる連中がいる中、やっぱそれは間違いなんだぞ！って身をもって教えたのがアールだと思うんだよねｗ 実際あの時のあのメンツの中で、アールが実力で2番だったわけじゃなかったじゃん、キャラもキャラだったし
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- そうだねー、少なくとも勝率の悪い人間は何人もいたね。俺自身2位なんて思ってもなかったし、まぁあの日は絶好調ってのはあったけどね。決勝戦以外ｗ
- ウメハラ
- 決勝だけだったからね、ガイル1人で終わった試合ｗ
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- うるせぇなぁ、決勝前にお前が話しかけてくるから緊張感が切れちゃったんだよｗ
- ウメハラ
- けどまぁ大会前は最も厳しい全国だろうと言われてたけど、終わってみると1番楽に勝てた全国だったね、カプエスは
カプエス全国手記
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- 以前にも全国レポを自分のHPで書いたことがあるのだが、今回はウメ本ということで全国大会でのウメハラの行動を中心に色々書いてみようかと…
代表者控え室。そこに俺が着いたのは集合時間を30分遅れてのことだった。さすがにほとんどの代表者は揃っていたが、ウメハラは当然のように遅刻ｗ 40分経っても50分経ってもやってこない。しょうがないので、舞台での動き等の説明が始まり、そわそわしだす俺。前日「オレは全国前は寝ないんだ！」と言っていただけに、寝過ごして死亡という可能性も十分ある。
カプコンのスタッフの人達も小声で「チャンピオンさんらしいよ、遅れてるの…」「へー、いいご身分だねえ…」みたいなことを言ってるのが聞こえる。「おいー！」と内心叫びながら電話してもつながらなず。軽く絶望していると係の人に保護されてチャンプ登場。1時間遅れた上に迷っていたらしいｗ
本人に「何やってたんだよ？」と聞くと、「いやー、体を洗いすぎた。」と不思議なコメント。どうでもいいけど態度デカすぎだろ。さてその後は順調に入場も終わり、決勝大会の幕が上がった。Aブロックの1回戦が行われる中、ウメハラが寄ってきた。俺は次のBブロックだったのでアドバイスでもくれるのかと期待していると「トイレ行きたいんだけど大丈夫かな？」との質問。「無理にきまってんだろ！せめて1回戦終わってからにしろよ！」と言い放つ俺だったが、「いや、かなりヤバイんだよ」と訴えるウメハラ。「んなもんしらねーよ、係の人に聞いてみろよ！」と言うが、間もなくヤツは走り出していた。なんなんだヤツは？
全部サマー
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- さて1回戦。オレは苦戦しつつもなんとか勝利し、Cブロックのウメハラの試合を観戦。先鋒はガイルだ。したっけこれアホみたいに大サマーを振り回している！何かの布石なのか？と周囲を驚かせるも、ガイルはそのままあっさり先鋒レシオ1キングにやられてしまう。
「いきなり大ピンチじゃん！」複雑な思いで見ていると大将リュウはいつも通りの強さであっさり3人抜き。試合後のウメハラのコメントは「いやーあのレバー、ガイルのレバ大出そうとすると全部サマーになったよ、マジヤベェ」であった。アクシデントとは言え、よく踏ん張ったもんだ。
やりすぎ！
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- 続くBブロック2回戦、オレは優勝候補のJOE（※2）と対決。なんだかんだで勝ってしまう。意外とあっさり勝てたなぁ…とか思いながらステージを降りていると、ウメハラが笑いながら「やりすぎ！」と一言。そこでやっぱりやりすぎだよなぁ…と実感する。
その後ウメハラも俺も順調に勝ち進み、あれよあれよという間に決勝へ。さすがに決勝前にウメハラと喋るのは無いよなぁと思い「全力で勝ちに行くぞ！」と気合を入れていたが、3位決定戦が予想以上に伸びたため時間がだいぶあったので喋ってしまう。リラックスはできたが張り詰めたものが切れてしまったのも事実だろう。んでまあ、あとは知ってのとおり、かたくなに制止するウメハラを無視して裸キャミィ（※3）を選択し、ガイル1人にやられるというお粗末な結果でウメハラが優勝した。
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（※2/JOE）
若き有名プレイヤー。
（※3/裸キャミィ）
裸のようなカラーエディットしたキャミィ。
事前にメモリーカードのチェックがあったのだがそれには出さず、決勝まで温存していた。
無欲の勝利
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- 俺自身は準優勝という結果に満足しているが、後になってよくよく考えてみれば、全国の決勝でウメハラ と対戦するというとてつもないチャンスをもっと大事にするべきだったかなぁ、と少し反省もした。けど「逆にその無欲さがなければあそこまではいけなかったんじゃない？」と周りに言われて、納得。俺自身はすごく楽しめたのでよしとするかｗ
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